ヒビノツブヤキ~高齢ママの育児日記~

ある日突然下の娘に判明した腎臓疾患について記録を残しておこうと始めた覚書のようなブログです

今やらなくてはいけないことは?

日々少しずつ空が高くなっているように思える今日この頃。

夏の入道雲や低い空も好きだけど私はこの時期の空が一番好きです。

関東に住んでいた頃は晴れ間がとても多い所だったから晴れてる日は当たり前でしたが現在の北陸の地に越してきてからは晴れ間は貴重なものとなりました。

夫から聞いてはいたけど圧倒的に曇り空、というかスッキリしない日が多い。

そして何より雪が降る。

私は雪道に慣れていないので越してきて4年経っても冬になるのは憂鬱です。

ずっと今日みたいな秋晴れだったらいいのになぁ。

今日は本当に良い天気で、雲ひとつない青空です。

こういう日は気持ちも前向きになれます。

 

 

さて、ほぼ丸一日かかった最初の診察から翌日。

私はまず仕事を辞める事を決めました。

実は8月に転職したばかりでしたがそこは覚えることが山ほどあって、1人が受け持つ仕事量もとても多かったので、娘が今後どんな治療を受け、落ち着くまでにどのくらいかかるか想像がつかない中、近くに頼れる実家もない私が始めたばかりの仕事と娘の治療を上手に両立できるとは思えなかったのです。

1人1人が受け持つ仕事量が多いのにこの日は行けません、ここは行けます、ここからここまでは全く出勤できません、では周りの方にも迷惑をかけるとも思いました。

夫の仕事も予約制の仕事なので急なお休みも長いお休みも取るのは無理です。

通院は1日がかりとわかった今、仕事を辞める不安はあったけど何が一番なのかを考えたら私はやはり娘の病と向き合う時間が一番大事で、今やるべきことだと思いました。

 

夫は共働きの両親の元に育ったため、私が仕事をしないことをあまりよくは思わないように感じます。

しかし私の母は専業主婦で、私がある程度大きくなるまでいつも家にいてくれました。

それは共働きの両親の元で育った父たっての希望だったそうです。

自分の子供には寂しい思いをさせたくない、と。

夫は祖父母と同居だったので母親が看護師で三交代勤務、父親が教師、と共に忙しくしていてもお婆ちゃんにご飯も、急な病気の対応もしてもらってきたのだそうです。

つまり夫が寂しさを感じなかったのは祖父母の愛情を感じられていたから、しっかり代わりに支えてもらえていたからなんだと思います。

しかしそういうのって本人はあまり気がついてないんですね。

私は父の子供の頃の話を聞いたりしてたから尚更夫は両親共働きでも恵まれてたんじゃん、と思ってしまいます。

 

話が少し逸れましたが、私自身がそういう両親の元で育ったから子供が小さいうちは出来るだけそばにいたいと思っているし、仕事をしても仕事が私の中で一番になることはありませんでした。

 

 

ただ入ってすぐに辞めることになったのは本当に申し訳なく思っていたのも事実なので、辞めると決めたけど、ちゃんと職場にも伝えたけどとてもモヤモヤしてました。

せっかく採用してもらったのに、久々に戻った医療事務の仕事だったのに。

そしてこの病院は透析専門の病院でした。

娘の病気がわかるまで、私は外来の透析患者さんの担当の仕事を覚えている最中でした。

透析って本当に大変だな、と仕事をしながらいつも思っていましたがまさか自分の子供がそちら側になるかもしれない病気を持って生まれたなんてそのときは思いもしませんでした。

 

 

入って1ヶ月くらいで、しかも辞める理由が娘の腎臓病だなんて聞かされた方も本当かいな??と思うよなー。

ウソならもっと上手なウソつけばいいのにって思うよなー。

そう思いながら「でも本当なんです」と心の中で言い訳みたいな事を感じていました。

でもそんな私のどうしようもない不安なんか要らなかった。

事務長さんも総務の方も親身になって聞いて下さり、娘の病気が一段落してまた働けるようになったときうちも募集かけてたらまた戻ってきて下さいね、と言ってくださいました。

本当に有難い話です。

 

今何が大事か?

何をやらなければいけないのか?

 

それがわかっていても決断するにはいろいろ考えたし、悩みました。

でも言って良かったです。

辞めて良かったです。

本当に娘のこと、息子のことをちゃんと考える時間ができたから。

それだけを考えていてもいい時間が出来たのは本当に良かった。

 

生活は多少大変になるけど、それは工夫すればどうにかなる。

病気のことで不安定になってる娘や、そんな娘にどうしても目が行きがちで寂しい思いや我慢をしているまだ7歳の息子の事に専念できる時間は今とても必要な時間です。

今やらなくてはいけないことの判断を間違えなくて良かった、そう心から思えます。